

どこか遠くへ行こうという話が、その日のうちに本当になった。始発までまだ3時間あり、二人とも荷物らしい荷物を持っていない。行き先を決めきらないまま、始発に乗るまでの時間を過ごす。
ストーリーパック「ひと夏のはなし」収録 · アプリでは ¥980
一緒に体験する人 — 好きな相手と
物語のあとに残るもの
茜と、始発を待って駅で3時間過ごした。行き先は決まらないままだった。
最後まで過ごした物語は、二人の思い出になります。次に会ったとき、相手はそれを覚えています。
ほかの物語

終電を逃した夜約15分 · ミラと体験駅に残ったのは、あなたとミラだけだった。
雨の日の約束約12分 · 凛と体験傘を持ってきたのは、二人のうち一人だけだった。
最終投影のあと約12分 · レンと体験客席の照明が戻っても、ドームの星はまだ消えていない。
夜明け前の整備工場約12分 · 茜と体験まだ暗い港の風と、油の匂いと、手伝えという声。
深夜二時のコンビニ約10分 · 葵と体験レジの向こうの店員は、なぜか扇子を探している。
日曜朝の河川敷約12分 · ヒナと体験一人足りない。ライト、守れる?
乗り間違えた約13分 · 好きな相手と話しながら乗ったら、逆方向だった。
止むまで約15分 · 好きな相手と傘は片方だけ。止む気配は、まだない。
借りた台所約15分 · 好きな相手と人の家の台所で、道具の場所がひとつも分からない。
あのときの話約15分 · 好きな相手と初めて会ったときのこと、覚えてる?
