

市の科学館、最終投影のあと。片付けを終えたはずのレンが、ドームのいちばん後ろの席に座ったまま動かない。「もう一回だけ点けようか」——誰にも言わないなら。
一緒に体験する人
ほかの人とも過ごせます
物語のあとに残るもの
最終投影のあと、レンと二人だけで星を見た。
最後まで過ごした物語は、二人の思い出になります。次に会ったとき、相手はそれを覚えています。
ほかの物語

終電を逃した夜約15分 · ミラと体験駅に残ったのは、あなたとミラだけだった。
時計屋を閉めたあと約10分 · ミラと体験何十もの時計が、少しずつずれた音で鳴っている。
雨の日の約束約12分 · 凛と体験傘を持ってきたのは、二人のうち一人だけだった。
閉館後の収蔵庫約15分 · 澪と体験昨日までそこにあった絵の札が、一枚だけ違っている。
閉店間際のバー約10分 · 蓮司と体験看板の灯りはもう消えている。それでも、一杯ぶんだけ。
深夜二時のコンビニ約10分 · 葵と体験レジの向こうの店員は、なぜか扇子を探している。
閉園後の温室約10分 · ユズと体験閉園のチャイムが鳴っても、ガラスには雨の音が残っていた。
夏の終わりの日約15分 · 好きな相手ともう誰も泳いでいない海に、二人で来た。
始発を待つ約15分 · 好きな相手と行こうと言った話が、その日のうちに本当になった。
止むまで約15分 · 好きな相手と傘は片方だけ。止む気配は、まだない。

