終わっていく季節の中で、いつもより少しだけ長く一緒にいる三つの日。祭りの音が遠くで鳴っていて、どちらも「来年も」とは言わない。
台所を借りる、部屋を空にする、待合の椅子に並んで座る。事件は起きないが、その日のことは次の日も憶えている。
二人がどう知り合ったかを、いまになって相手の側から聞く。答えは相手の人格から作られるので、同じ話は誰とも重ならない。