第1話 — 止まった時計

青い手帳の、最後のページ

第1話 · ミラと

夕方の時計屋は、秒針の音でいっぱいだった。

カウンターの向こうで、ミラが青い手帳から顔を上げる。

あなたの手の中の腕時計は、昨日の午後から止まったままだ。

  1. ミラ

    いらっしゃいませ。……修理ですね。先に言っておきますけど、預かり証は出しません。代わりに、記録します